高級車の代表格と言えるトヨタのヴェルファイアですが、実は起こりやすい不具合というものがあります。
今回は不具合の内容とリコールについて、またこれらの対応はどうなのかについてもご紹介します。
ヴェルファイアで起こりやすい不具合
引用:https://motorz-garage.com/topic/detail/3472
トヨタ自動車が製造・販売しているヴェルファイアで起こりやすい不具合は、エンジンスタートができないというトラブルが多いようです。
エンジンをかけてもスターターモーターが動かず、その原因はスターターモーターの故障にあります。
このようなトラブルはヴェルファイアの他にアルフォードでもよく起こります。
こうなってしまったら、スターターモーターを交換するしかなく、この不具合に対する対策品も出回っているそうです。
スターターモーターの交換の費用は保証期間内なら無料で済むようですが、保証期間を過ぎていると、スターターモーターの交換に30000円以上、ルビルト品で27000円程度の部品代と工賃が10000円以上かかってしまいます。
初代ヴェルファイアの方では電動スライドドアの不具合が多くみられます。
スライドドアが開かない、やたらと大きな音を立ててドアが開閉するなどのトラブルがあり、そのほとんどがドアの開閉に関わるセンサーの汚れや故障、またはスライドドアのレールの汚れが原因となっています。
このようなトラブルの修理費はセンサーの交換と工賃を含めて20000円程度だそうですが、場合によってはワイヤーやモーターなどが傷んでいることもあるので、そうなってしまうと50000円以上かかってしまいます。
走行中にボディの軋みがするというトラブルもヴェルファイアにはよく起こるようです。
引用:https://www.auto-acp.com/vellfire/products/rowen/aero.html
この不具合の原因は車のボディの剛性が極端に弱く、長年乗っていると振動や外力によってボディが変形してしまうことにあります。
多少であれば補強パーツを付けるなどの処置はできますが、このトラブルの要因は車の設計にあるため完全に直すことはほとんど不可能です。
ヴェルファイアではサスペンションの痛みが一番激しく、特に走行中に頻繁に大きな伸縮を繰り返すリヤサスペンションのショックアブソーバーがよく抜けてしまうというトラブルが起こります。
ショックアブソーバーのオイル漏れなどのトラブルは早いもので1年以内の内に起こってしまいます。
このような不具合が起こってしまうと、ショックアブソーバーの交換が必要になってきます。
その費用は純正パーツですと一本で6500円と比較的安いものとなっています。
この他にもゴムパッキンの劣化によるスライドドアの雨漏りや、初期トラブルに多いブレーキパッドの摩擦があります。
この原因はパッドがブレーキローターに接してしまうことにあります。
ヴェルファイアのリコールについて
引用:http://news.livedoor.com/article/detail/14092074/
ヴェルファイアは兄弟車と共に2018年5月23日にリコールの対象となりました。
国産車の中でも大型のミニバンで特に若い世代の人たちに人気のある車種です。
リコールの原因は電動パーキングブレーキの不具合にあります。
現在はメーカーによる対応がしっかりと行われています。
対象となった車両は2014年12月8日から2018年2月26日に製造されたものです。
それ以外の期間に製造された車両に不具合はないため、対象にはなっていません。
また対象となっているのはアイドリングストップ機能が搭載された車両のみです。
アイドリングストップ機能が搭載されていなければ問題はありません。
実際に不具合が報告された事例はごく僅かです。
ヴェルファイアには電動パーキングブレーキというシステムが搭載されています。
このシステムは本来ドライバーが手動で行っているサイドブレーキ操作を、コンピュータが自動的に行うものです。
アイドリングストップ機能が搭載されていると、信号停止などで自動的にエンジンが止まります。
燃費が向上し排出ガスを削減できますが、再始動時に車の電圧が低下します。
電動パーキングブレーキには制御用コンピュータが搭載されています。
引用:https://www.webcartop.jp/2018/05/232327/3
このコンピュータには異常検出プログラムが組み込まれていますが、アイドリングストップ機能のある車両では再始動時の電圧低下が異常と判断されます。
そのため電動パーキングブレーキが作動しなくなるというトラブルが起こります。
実際にこのトラブルが発生した事例は多くありませんが、メーカーはヴェルファイアと兄弟車のリコールを決定しています。
自分の所有している車両が対象となっているかどうかはメーカーのホームページから確かめることができます。
また販売店でも確認することが可能です。
所有している車両が対象となっている場合には、基本的に販売店から案内が届きます。
案内が届いたら販売店で予約をすれば無料で点検・修理してもらえます。
住所を変更して販売店に知らせていない場合は、案内が届かない可能性があります。
車検証に記載された住所を変更した場合には、適切に手続を行うことが重要です。
ヴェルファイアと兄弟車は基本的に安全な車ですが、一部がリコールの対象となっています。
メーカーが適切に対応しているので安心です。
対象車両を所有している場合は、基本的に販売店から案内が届きます。
届かない場合や不安な場合は販売店やメーカーに問い合わせが必要です。
ヴェルファイアの不具合とリコール対応について
引用:http://syachiraku.com/archives/20161006/toyota-30-vellfire-aero-admiration.html
ヴェルファイアは大型のミニバンとして人気がある車種ですが、不具合が見つかったため2018年5月23日にリコール対応が行われています。
今夏のリコール対応は電動パーキングブレーキに不具合が見つかったために実施されました。
電動パーキングブレーキには制御用コンピュータが搭載されています。
コンピュータの電源回路における異常検出プログラムが不適切であったことが明らかになりました。
バッテリーが劣化しているとアイドリングストップからの再始動時の電圧低下を異常と判断する可能性があります。
そのため警告灯が点灯して電動パーキングブレーキが作動しなくなるおそれが存在します。
自動車を駐車する際にはサイドブレーキを引くのが一般的です。
発射の際にはサイドブレーキを下ろします。
近年では電動パーキングブレーキが普及しているため、サイドブレーキの操作をボタン1つで自動的に行うことができます。
ブレーキを踏んだ状態でボタンを引き上げると電動パーキングブレーキがオンになります。
逆にシートベルトを締めてギアシフトをドライブにすると、車がドライバーの発車の意志を感知し電動パーキングブレーキが自動的に解除されます。
このシステムは車が坂道で停止しても後退しない機能も備えています。
自動車が信号待ちなどで停車中に自動的にエンジンを止めることをアイドリングストップと呼びます。
最近では多くの車にこの機能が搭載されています。
メリットは燃料の節約と排気ガスの削減です。
引用:https://jp.autoblog.com/2017/12/31/modellista-toyota-alphard-vellfire/
デメリットはバッテリーなどの部品の劣化が早いことと、劣化を見越して部品を作るため車の値段が高くなることです。
またエンジンを再始動する際に大量の電力が必要になり、一時的に車全体で電力低下が生じます。
電動パーキングブレーキの異常検出プログラムはエンジンを再始動した際の電圧低下を異常と判断したため、システムが正常に作動しないという不具合が発生しました。
この不具合がリコール対応の原因です。
リコール対応の対象となった車両は2014年12月8日から2018年2月26日までに製造されたものです。
購入した時期がそれより後でも製造時期によってはリコール対応の対象とされるので注意が必要です。
対象となった車両にはアイドリングストップ機能が搭載されています。
リコールの対象となったのはヴェルファイアと兄弟車の合計35213台で、全てガソリン車です。
ハイブリッド車は対象となっていません。
実際に不具合が報告された事例はわずかですが、しっかりとした対応が行われています。