トヨタのミニバン3兄弟と呼ばれる、エスクァイアとヴォクシーとノア。

先日、トヨタは2018年上半期ミニバン販売台数NO.1(※対象車:エスクァイア、ヴォクシー、ノアの国内新車販売台数)と発表がありましたが、ミニバンの購入を検討するにあたり、この3兄弟は常に比較対象になってくると思います。

3兄弟と呼ばれるだけあって同じ仕様が多くありますが、もちろんそれぞれに特徴があり、各車がトヨタの人気ミニバンとして確立したポジションを持っております。特に、2017年7月のマイナーチェンジでは、より一層の差別化を図れたのではないかと思います。


そんな似ているようで似ていないミニバン3兄弟を徹底比較してまいります。

※本記事にて使用している画像はトヨタ公式ページより引用しております。
引用:https://toyota.jp/index.html

【トヨタ・エスクァイア】対ヴォクシー&ノア 外装・外観比較

まずは、外装から見ていきます。
左から順にエスクァイア・ヴォクシー・ノア

フロントはそれぞれに個性があり、3車の特徴が一番わかる部分でもあります。

エスクァイアは格子状のメッキが縦に並んだ迫力のあるフロントが特徴。
ヴォクシーは他2台ほどメッキがなく、スポーティーな印象のフロントが特徴。
ノアは太いメッキが横に並んだ堂々とした風貌のフロントが特徴。

兄弟車と言っても、フロントは全く異なっております。


しかし、リアについてはかなり似ており、3兄弟と言うのが理解できます。
街中で走っていても、後ろ姿では一瞬で判断するのが難しいと感じます。

【トヨタ・エスクァイア】対ヴォクシー&ノア 車体価格比較


基本的にはヴォクシーとノアの車体価格は同額です。

この2車はどちらも2001年に初代が発売されており、現在は3代目となっております。しかし、エスクァイアは2014年に発売されたばかりの歴史の浅い車種になります。3兄弟と言っても、かなり遅れて登場しており、双子と年の離れた弟といった感じでしょうか。

エスクァイアは、ヴォクシーとノアに更なる高級感を持たせたミニバンというコンセプトでバットマンをイメージキャラクターに使用した存在感抜群の登場でした。そして、高級感ということで実際に価格帯も他2車よりも高く設定されております。

エスクァイア
2018年9月現在の価格
2,675,160円~3,358,800円(税込み)

ヴォクシー、ノア
2018年9月現在の価格
2,466,720円~3,363,120円(税込み)

※3車全て沖縄地区は価格が異なります。
また北海道地区の価格には寒冷地仕様が含まれます。

エスクァイアは一番価格の低いグレードのガソリン車であっても2,675,160円となっており、
他2車の2,466,720円よりも約20万円高く価格設定されております。

また、一番グレードの高いハイブリッド車でも、エスクァイアは3,300,480円で、
ヴォクシーとノアの3,269,160円より、31,320円高くなっております。

しかし、特別仕様車については、
エスクァイアGi“Premium Package”が3,358,800円なのに対して、
ヴォクシーZS“煌”とノアSi“W×B”は3,363,120円と4,320円の僅差ではあるものの、
他2車より安くなっております。

その為、価格幅はエスクァイアが狭くなっております。

特別仕様車の4,000円程度の違いであれば、購入時の何百万円という金額からすると、気にすることはないかもしれませんが、一番グレードが低いものを選択したときに20万円の差が出ることは、非常に大きな意味を持つかと考えます。

価格によってエスクァイアが選ばれない可能性も否定はできません。

【トヨタ・エスクァイア】対ヴォクシー&ノア サイズ比較


エスクァイアは全て5ナンバーサイズ展開なのに対して、ヴォクシーとノアは車体サイズが5ナンバー範囲を超えて3サンバーサイズのグレードがあります。

3ナンバー車の基準としては、
①エンジン排気量が2,000cc以上であること
②ボディサイズが
全長4,700mm以上
全幅1,700mm以上
全高2,000mm以上
の2点があげられます。この中のどれか一つでも範囲をオーバーすれば3ナンバーに該当します。

まず、①のエンジン排気量については、エスクァイア、ノア、ヴォクシー全て共通で、ガソリン車は1,986cc、ハイブリッド車は1,797ccなので、その点に置いては5ナンバー範囲に収まります。

また、②のボディサイズも3兄弟揃って
全長4,695mm
全幅1,695mm
全高1,825mm(エスクァイア4WDは1,865mm)
と5ナンバー範囲に収まります。

しかし、全てのグレードが5ナンバー範囲に収まるわけではありません。

ヴォクシーとノアには
全長4,710mm
全幅1,735mm
全高1,825mm
という5ナンバー範囲を超えてしまうグレードが存在します。
そのため、同一車種の中でも5ナンバーと3ナンバーが存在しております。

ただ、3ナンバーだと税金が高くなるのでは・・・。
と考えてしまうかもしれませんが、実際は変わりません。

ちなみに、3兄弟の車体重量については

エスクァイア:1,620kg
ヴォクシー、ノア:1,600kg

エスクァイアだけが20kgほど重たくなっております。サイズは同じであっても、10kgのお米二袋分常に乗っている感じでしょうか。

【トヨタ・エスクァイア】対ヴォクシー&ノア ボディカラー比較


ボディカラーについても3兄弟共通カラーが採用されておりますが、各々にオリジナルカラーも展開されております。

共通カラーは
・ホワイトパールクリスタルシャイン<070>※メーカーオプション
・ブラッキッシュアゲハガラスフレーク<221>※メーカーオプション
・ブラック<202>
・ボルドーマイカメタリック<3R9>
・シルバーメタリック<1F7>
・アバンギャルドブロンズメタリック<4V8>

上記6色なります。

 

オリジナルカラーは

エスクァイア
スパークリングブラックパールクリスタルシャイン<220>※メーカーオプション

 

ヴォクシー
・イナズマスパーキングブラックガラスフレーク<224>※メーカーオプション

 

 

ノア
・ラグジュアリーホワイトパールクリスタルシャインガラスフレーク<086>※メーカーオプション

エスクァイアとヴォクシーはブラック系のオリジナルカラーで、ノアはホワイト系のオリジナルカラーです。

正直、どのカラーもメーカーオプションではあるものの、煌びやかでカッコ良く、それぞれの特徴を生かしたカラーだと思います。

また、ホワイト系とブラック系はリセールバリューも良いので各色ともに、人気のカラーとなっております。

【トヨタ・エスクァイア】対ヴォクシー&ノア 内装比較


3兄弟の内装はほぼ一緒となっております。
ただし、シート表皮はグレードによって異なり、カラーについてもエスクァイアがバーガンディ。ヴォクシーがオレンジ、ノアがブランウンを基調としたオリジナルカラーがあります。

また、エスクァイアは天井色がブラックのみとなっており、ヴォクシーとノアにはグレーの天上色のグレードがあります。

また、室内サイズですが、
3兄弟共通して、

室内長:2,930mm
室内幅:1,540mm
室内高:1,400mm

全て一緒となっております。

室内高が1,400mmと比較的高いので、小学生低学年までであれば、車内で立って着替えることも可能なサイズです。

【トヨタ・エスクァイア】対ヴォクシー&ノア 燃費比較


燃費については、

ハイブリッド車:23.8km/l
ガソリン車:14.6km/l~16.0km/l

ミニバン3兄弟ともに同一のカタログ燃費表記となっております。

実燃費は下がるものの、ミニバンとしては比較的良い数値をたたき出していると感じます。

エスクァイアのみ車体重量が20kg重たいのに、燃費は全く一緒なんですね。不思議ですね。

【トヨタ・エスクァイア】対ヴォクシー&ノア 販売台数比較


最後の比較として最新の販売台数比較です。
一般社団法人日本自動車販売協会連合会のホームページにて確認しました。

2018年1月から10月までの販売台数合計

エスクァイア
34,081台

ヴォクシー
76,720台

ノア
48,038台

ヴォクシーの販売台数がダントツです。エスクァイアの倍以上売れております。数値にしてみて初めて、ここまで差があることに気が付きましたが、エスクァイアとノアはそこまで差がないものの、ヴォクシー人気はすごいですね。

【トヨタ・エスクァイア】対ヴォクシー&ノア 比較まとめ

今回は3兄弟の比較をいたしました。

似ているようで、似ていない3兄弟と思っておりましたが、それぞれが特徴を持ちながら3兄弟の名前に相応しい、中身の似ている車でした。

当然のことですが、この3車を比較対象にすることは、購入を検討してディーラーを訪れる際の値下げ交渉に活用できます。

3車のことをしっかりと調べ上げておいて、各ディーラーで話を聞くことをお勧めします。

しかし、3車はトヨタ取扱店の系列が異なっているために、同時に一つのディーラーで見比べることができず、更にはいっぺんに試乗を体験することも出来ないので注意が必要です。

事前にインターネットで情報収集しておくと、お得かつ満足のいく購入ができると思います。

 

トヨタ・エスクァイアとヴォクシーやノアの比較を始め、
価格やスペック、マイナーチェンジやリセール情報など、
エスクァイアの最新情報を配信しております。

エスクァイアの詳細情報はこちらをどうぞ!!

 

この記事を書いた人

ゆきちもの

野球と筋トレとインターネットが趣味の2児の父親です。
初めてのミニバン選びに奮闘した結果、エスクァイアを購入。
子どもたちを寝付かせた後の自由時間を
筋トレとインターネットのどちらにするか日々迷っています。