CX-8は11月にマイナーチェンジした新型が発売されます。

現行のディーゼルに加えて、新型にはガソリンが追加されます。ガソリンとディーゼルで燃費はどう違うのでしょうか?

2018年10月から、燃費の測定方式がWLTCモードに切り替わり、カタログ燃費が実燃費に近づいています。

CX-8の燃費について紹介します。

CX-8の燃費

ガソリンの燃費

ガソリンにはNAガソリンの25Sとターボガソリンの25Tがあります。25Sには25S、25S PROACTIVEと25S L Packageがあり、25Tには25T PROACTIVEと25T L Packageがあります。

2WD 4WD
WLTCモード燃費 12.4km/L 11.6km/L
市街地モード 9.8km/L 8.4km/L
郊外モード 12.6km/L 11.7km/L
高速道路モード 13.9km/L 13.8km/L

2WDの方が4WDよりも燃費がいいです。その理由は、

  • 4WDの方が車両重量が重い
  • 4輪全てに駆動力を伝えるため

というものが主にあります。

燃費は、市街地→郊外→高速道路の順によくなります。市街地では、信号や標識による停止。前を走る車との車間距離の変化による加減速といったように、走行速度の変化が大きいため、エンジンにも強い負荷がかかります。

一方で、高速道路では、信号や標識による停止がなかったり、前を走る車との車間距離の変化による加減速も小さいため、エンジンにかかる負荷が小さくなります。

このような理由から、燃費は市街地よりも、高速道路の方がよくなります。

ディーゼルの燃費

CX-8のディーゼルの燃費は、新型になっても変わりません。また、ディーゼルにはXD、XD PROACTIVE、XD L Packageの3つのグレードがありますが、グレードによる違いもありません。

2WD 4WD
WLTCモード燃費 15.8km/L 15.4km/L
市街地モード 12.7km/L 12.5km/L
郊外モード 15.7km/L 15.3km/L
高速道路モード 18.0km/L 17.5km/L

ディーゼルの燃費も、ガソリンの燃費と同じく、市街地よりも郊外や、高速の方が燃費がよくなります。

しかし、ディーゼル車で市街地を走るには、気をつけるべきことがあります。詳しくは後述します。

燃費の新しい測定方式WLTCモードとは?

WLTCモードによる燃費測定は、2018年10月から正式に導入されています。このWLTCモードは世界基準であり、日本だけでなく世界中で使われています。

これまで日本では、JC08モードが使われていました。JC08モードは2011年に導入されたため、現在の走行環境とは大きく変わっています。

そこで、現在の走行環境に合わせた燃費測定方式がWLTCモードです。

これまで、実燃費はカタログ燃費の6〜7割程度と言われていましたが、WLTCモードの燃費は実燃費とほとんど違いはありません。

ガソリンとディーゼルの燃費における特徴とは?

ガソリンとディーゼルの燃費をWLTCモードで単純に比較した場合、ディーゼルの方がよくなります。

ディーゼルエンジンは、燃料の燃焼効率がいいため、少ない燃料で、より大きな駆動力を生み出すことができます。

また、ガソリン車がレギュラーガソリンを使うのに対して、ディーゼル車は軽油を燃料に使います。レギュラーガソリンよりも、軽油の方が安いため、さらに燃費はよくなります。

レギュラーガソリンと軽油の価格差が20円

燃費性能はガソリン12.4km/L、ディーゼルが15.8km/L。

年間走行距離が5000kmと1万kmで比べると

5,000kmの場合

ガソリン

5,000÷12.4×140=56,451円

ディーゼル

5,000÷15.8×120=37,974円

差額は18,477円。

10,000kmの場合

ガソリン

10,000÷12.4×140=112,903円

ディーゼル

10,000÷15.8×120=75,949円

差額は36,954円。

このように、走行距離が長くなれば長くなるほど、ディーゼルの方が燃費は安くなります。

また、走行性能において、ディーゼルは低回転高トルクという特徴があります。

先ほど、燃費は加減速が小さく安定した走行をする程よくなるとお話ししました。

ディーゼルの場合は、少ない燃料で高トルクを発生させることができるため、市街地と高速での燃費の違いが大きくなります。

ガソリン車の市街地と高速での燃費の違い

13.9km/L – 9.8km/L = 4.1km/L

ディーゼル車の市街地と高速での燃費の違い

18.0km/L – 12.7km/L = 5.3km/L

ディーゼルにもデメリットはあります。

もっとも大きなものは、エンジンの構造が複雑で高度な技術が必要となるため、価格がガソリンエンジンよりも高くなります。

また、環境を考慮したクリーンディーゼルエンジンは、現在も開発途上にあり、不具合も発生しています。

その点、ガソリンエンジンは、比較的安価で製造することができ、パフォーマンスも安定しています。

そして、ディーゼル車に乗る上で、知っておかなければいけないことがDPF再生です。


DPF再生とは?

ディーゼルエンジンからは、燃料の軽油が燃焼することで煤(すす)が発生します。この煤はそのままマフラーから排出してしまうと環境によくないため、DPFというフィルターに付着するようにしています。

しかし、このDPFフィルターに煤がたまり続けると、エンジン性能が低下したり、故障に繋がってしまいます。

そのため、定期的に煤を燃焼して処理することが必要です。この処理をDPF再生と呼びます。

DPF再生のためには、最低でも30分以上の運転が必要です。


普段、買い物や送り迎えのためにCX-8に乗ることが多い人は注意が必要です。もともと、チョイ乗りは車にとっていいものではありません。

CX-8に限らず、ディーゼル車を考えている人は普段の乗り方も考慮しておくといいです。

燃費を向上させるコツはある?

燃費を向上させるにはいくつかコツがあります。

・発進をゆっくりとする

・エンジンブレーキを使う

・冬はエアコンのスイッチ(A/C)をOFFにする

・タイヤの空気圧を適正にする

・過積載をしない

燃費は、エンジンに強い負荷を与えることで悪化します。逆に言うと、エンジンに対して負荷を与えることを抑えれば燃費も改善します。

自分で変えることのできることに注目することで意外と燃費は改善できます。

たとえば、車両重量は車種を選んだ時点で決まるものなので、どうしようもないです。しかし、積載物なら自分で減らすことができます。

荷室に普段使わないゴルフバックや釣竿が入りっぱなしになっている人は、面倒でも必要な時にだけ載せるようにしましょう。

また、普段ガソリンスダンドによったとき、ガソリンを給油するついでにタイヤの空気圧をチェックしてもらいましょう。ほんの数分で終わるので、ちょっと時間があるときにお願いするといいです。

そして、意外と知らないことなのですが、冬場の暖房にエアコンは必要ありません。エンジンから発生する熱で室内を温めることができます。冬場はA/CスイッチはOFFにしておきましょう。

CX-8のガソリン車はどんな人に向いている?

CX-8のガソリン車に向いている人は、

  • CX-8を安く手に入れたい
  • 普段、チョイ乗りに使うことが多い
  • エンジンを回転させていく高揚感が欲しい

といったことがあげられます。

ディーゼルは低回転高トルクが大きな特徴のため、ある程度回転数が上がるとそれ以上の加速はありません。

CX-8の走行性能なら、めったにアクセル全開にすることはないのでディーゼルで加速が足りないと感じることはないので大丈夫です。

マツダの走る歓びをスポーティに感じたいのならガソリンエンジンがいいかもしれません。

NAガソリンエンジンは、比較的安価ですが、ターボガソリンだとディーゼルとほとんどかわりません。安くてにいれたいならNAガソリンの25Sです。

ただ、本当はディーゼルが選びたいけれど、予算が、、。と悩んでいるなら値引きをしてその差額を埋めるという方法があります。CX-8の値引きについては、下記のサイトで詳しく紹介されています。参考にしてみてください、

CX-8の値引き交渉のコツとは?

 

この記事を書いた人

いざ

マツダの車に魅力を感じる広島出身のアラサーです。

街でCX-8とCX-5が走っていても、瞬時に見分けることができます。

来年はSKYACTIV-Xが発売予定です。マツダの年ですね。