トヨタ・新型カローラとカローラフィールダーには、どの様な違いがあるのでしょうか。

 

新型カローラにはセダン型のカローラ、ステーションワゴン型でカローラフィールダーの

後継車種となるカローラツーリングなどが直系モデルとしてラインナップされていますが、

同じボディタイプとなる新型カローラツーリングとカローラフィールダーには、

どの様な違いがあるのか興味を持っている方は多いはずです。

 

そこで今回は、トヨタ・新型カローラツーリングとカローラフィールダーの

質感や価格などの違いを中心に、新型カローラツーリングとカローラフィールダーの

比較について解説をしていきます。

 

トヨタ・新型カローラ:カローラフィールダーとの比較その1・外観の比較

 

引用:https://toyota.jp/corolla/

トヨタ・新型カローラツーリングとカローラフィールダーは、共にステーションワゴン車と

共通のボディを持った車種ですが、この両車の外観はどの様な違いや特徴があるのでしょうか。

 

新型カローラツーリングの外観は、比較を行うカローラフィールダーと同じくトヨタ車の

グローバルデザインでもある、キーンルックと呼ばれる大口径のフロントグリルが採用されており、

ヘッドライト周りは精悍でシャープなデザインとなっている事が特徴です。

 

ただし、カローラフィールダーと比べるとグリル部分が光沢のあるメッシュ状になるなど、

スポーティー感が強いデザインとなっているため、後継車種でありながらも見た目の印象は

両車で大きく異なる事も特徴の1つとして挙げられます。

 

また、新型カローラツーリングはフロントバンパーやドアパネル部分に掛けて複雑な凹凸面が多く、

アグレッシブさを感じられるデザインとなっている事も外観の大きな特徴です。

 

一方のカローラフィールダーの外観は、キーンルックが採用されていますがグリル部分は

プラスチックが剥き出しになっており、旧型モデルであるカローラと同じく派手さやシャープ感が

抑えられているデザインである事が特徴です。

 

ボディ全体は、新型カローラツーリングと同じステーションワゴンですが

カローラフィールダーの場合には、リヤ部分を中心にやや角張ったデザインとなっており

スバルから販売が行われていたエクシーガを彷彿とさせるデザインである事も

1つの特徴として挙げられます。

 

また、2019年8月までは新型カローラツーリングのようなスポーティー感の強い外観である

W×Bグレードも販売されていましたが、カローラツーリングとの統合を受け現在では廃止されており、

外観がビジネスワゴン車となるグレードのみ販売されている事も特徴です。

 

トヨタ・新型カローラ:カローラフィールダーとの比較その2・内装の比較

 

引用:https://toyota.jp/corolla/

トヨタ・新型カローラツーリングとカローラフィールダーは、ボディの形状が共に

ステーションワゴンタイプとなり、外観は新型カローラツーリングの方がスポーツ指向の強い

デザインである事が分かりましたが、この両車の内装部分はどの様な違いや特徴があるのでしょうか。

 

新型カローラツーリングの内装は、ブラックを基調としたデザインとなっており、各グレードで

疲労感を軽減する立体的なシートが装着されています。

 

最上級グレードであるHYBRID W×B/W×Bグレードには、更に高級感のある人工皮革を使用したシートが

標準装着され、メーカーオプションとしてシートをホワイト系のカラーに変更することも可能です。

 

また、スタンダードから上級グレードにかけては、シフトブーツやダッシュボードなどの部分に

ステッチ加飾の施された素材が使用されているため、プラスチック感を抑えると共に高級感が

演出されたデザインとなっている事も1つの特徴として挙げられます。

 

一方のカローラフィールダーの内装は、2019年の改良を機に全てのグレードでブラックの内装のみが

設定されており、シート生地も全てファブリックで統一されている事が特徴です。

 

また、2019年の仕様変更により、それまでは化粧パネルなどで加飾が行われていたアッパーボックスや

コンソール部分は、全てプラスチック素材の物に変更が行われており、全てのグレードでコストを抑えた

エントリーグレード仕様となっている事も1つの特徴となります。

 

トヨタ・新型カローラ:カローラフィールダーとの比較その3・ボディサイズの比較

引用:https://toyota.jp/corolla/

トヨタ・新型カローラツーリングとカローラフィールダーは、内装の質感などに大きな違いがあることが

分かりましたが、この両車のボディサイズはどの様な違いがあるのでしょうか。

 

新型カローラツーリングのボディサイズは

全長:4,495mm
全幅:1,745mm
全高:1,460mm
ホイールベース:2,640mm

 

となっており、1982年に初めてカローラワゴンとして販売が開始されて以来守り続けてきた

5ナンバー車サイズから、シリーズ初となる3ナンバー車サイズにサイズアップされた事が大きな特徴です。

 

これは、北米やヨーロッパ向けに販売が行われているカローラツーリングスポーツのシャーシを

そのまま使用している事や、日本では車格が引き上げられた事によってこれ以上のサイズ調整は

行う事ができなかった事が要因だと言われています。

 

ただし、全幅以外のサイズは5ナンバー車サイズの範囲内となっているため、特別にボディの大きさを

気にする必要は無いと言えるでしょう。

 

一方のカローラフィールダーのボディサイズは

全長:4,410mm
全幅:1,695mm
全高:1,475mm~1,535mm
ホイールベース:2,600mm

 

となっており、全てのサイズが規定の範囲内に収まる事から5ナンバー車登録となる事が特徴です。

 

新型カローラツーリングと比較すると、全長:-85mm、全幅:-50mm、全高:約+15mm~70mm程度

小さくなっているため、車両の取り回しを考慮するとカローラフィールダーの方が日本の道路事情に

適していると言えます。

 

また、この両車の荷室サイズは新型カローラツーリングの場合

 

奥行き:(5人乗車時)930mm/(2人乗車時)1,953mm
荷室幅:(共通)1,464mm
室内高:650mm程度

 

となり、カローラフィールダーの場合には

 

奥行き:(5人乗車時)970mm/(2人乗車時)2,025mm
荷室幅:(共通)1,510mm
室内高:735mm程度

 

となり、数値上ではカローラフィールダーの方が荷室スペースは優れていると言えますので、

参考にすると良いでしょう。

 

トヨタ・新型カローラ:カローラフィールダーとの比較その4・安全装備の比較

 

引用:https://toyota.jp/corolla/

トヨタ・新型カローラツーリングとカローラフィールダーは、ボディサイズに若干の違いがあることから、

3ナンバー車と5ナンバー車に分けられる事が分かりましたが、この両車の安全装備に関しては

どの様な差があるのでしょうか。

 

新型カローラツーリングの全車に標準搭載される安全装備は、

次世代型TSS(トヨタ・セーフティ・センス)となっており従来型のTSSと比べ車線の中央を走行する

レーントレースアシスタント機能、歩行者と自転車への衝突を回避支援するための

プリクラッシュセーフティ機能、レーダークルーズコントロールなどが追加された

最新の安全技術が搭載されている事が特徴です。

 

一方のカローラフィールダーにも安全装備であるTSSが標準搭載されていますが、

こちらは従来型のTSSC(トヨタ・セーフティ・センスC)となり、新型カローラツーリングに

搭載される次世代型TSSよりも残念ながら機能面では劣ると言う点が特徴です。

 

ただし、オートマチックハイビームや車両を対象としたプリクラッシュセーフティ機能などの

基本的な機能は搭載されており、大幅に安全機能が劣ると言う訳ではありませんので

覚えておくと良いでしょう。

 

トヨタ・新型カローラ:カローラフィールダーとの比較その5・価格の比較

 

引用:https://toyota.jp/corolla/

自動車を購入する際には、デザインや機能性など様々な部分を比較しますが、最も重視する点は

価格という方も多いと思いと思います。

 

では、トヨタ・新型カローラツーリングとカローラフィールダーの価格差は

どの位となっているのでしょうか。

 

新型カローラツーリングにはハイブリッド車とガソリン車の2種類が設定されており、

各グレード別の価格は

 

HYBRID G-X:(2WD)約248万円、(E-Four)約268万円
G-X:(2WDのみ)約201万円
HYBRID S:(2WD)約265万円、(E-Four)約285万円
S:(2WDのみ)約221万円
HYBRID W×B:(2WD)約280万円、(E-Four)約300万円
W×B:(2WD)約236万円
W×BターボMTモデル:(2WD)約246万円

となっています。

 

一方のカローラフィールダーにもハイブリッド車とガソリン車の2種類が設定されており、

各グレード別の価格は

HYBRID EX:(2WDのみ)約229万円
EX:(2WD)約182万円、(4WD)約196万円
EX MT仕様車:(2WDのみ)約170万円

 

となっており、エントリーグレード同士で比較すると新型カローラの方が、

約20万円前後高くなっている事が分かります。

 

これは、車格が引き上げられ内装の質感を向上させるための素材が使用されていることや、

カローラフィールダーよりも優れた先進の安全装備品が搭載されているなど、装備品の充実化により

値上げされているものと考えられるため、妥当な価格であると言えるでしょう。

 

トヨタ・新型カローラ:カローラフィールダーとの比較のまとめ

 

今回は、トヨタ・新型カローラツーリングとカローラフィールダーの比較について解説してきましたが、

新型カローラツーリングはカローラフィールダーの後継車種に設定されているため、

様々な面で共通する部分がありますが新旧モデルと言う事で細かな違いも存在する事が分かったと思います。

 

また、この両車の現在の立ち位置としては、ファミリーカーの場合には新型カローラツーリング、

商用などを中心としたビジネスカーの場合にはカローラフィールダーと棲み分けられていますので、

購入を検討している場合の参考にしてください。

 

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この記事を書いた人

料理長
料理人ですが、趣味で車を調べるのが大好きです。新型カローラの良さが伝われば幸いです。