2018年9月にシエンタはマイナーチェンジモデルが発売されました。

マイナーチェンジモデルで大きく変わった点のひとつが「2列シート仕様車(FUNBASE)」がラインアップされたことです。

従来までの3列シートだけでなく2列シート仕様車が加わったシエンタのマイナーチェンジモデル。

アウトドアで車中泊をするのにシエンタは従来モデルと比べて便利になったのでしょうか?

2列シート仕様車の良い点とは?

シエンタのマイナーチェンジモデルで車中泊がしやすくなったのか?

車で車中泊をすることがあるユーザーにとって、「シエンタの新しく発売されたマイナーチェンジモデルは車中泊しやすいのか?」は気になるところです。

シエンタでの車中泊を考えている人にとって、マイナーチェンジモデルで「2列シート」が加わったのは大きなポイントになります。

車内のスペースをより便利に使えるようになったのは間違いないシエンタのマイナーチェンジモデルですが、車中泊がしやすくなったのかどうか?という点については「若干しやすくなった」というのが正直なところです。

そもそもシエンタは「ミニバン」というカテゴリーに属する車なので、車内が広いというわけではありません。

車中泊の快適さを求めるのであれば、同じトヨタのアルファードのような大きなワンボックス車にはかないません。

「どうせ寝るだけだし少々寝心地が悪くても気にならない」というのであればシエンタでも十分ですが、家族4人で車中泊といったこととなると、さすがに高い快適さを得ることはできません。

「シエンタが”ミニバン”というカテゴリーに属する車なので、そもそも車中泊に適した車ではない」というのが前提にあります。

ただし、マイナーチェンジモデルの2列シート仕様車がラインナップされたことによって、より車内スペースが使いやすくなったのは事実です。

そこに、「若干車中泊がしやすくなった」と言える根拠があります。

それではシエンタの2列シート仕様車は車中泊する以外に、どのような機能性の向上が図られたのでしょうか?

シエンタの2列シート車の便利な使い方

シエンタの2列シート車にはどのような特徴があるのでしょうか?

以下に、シエンタの車内を機能的に使うことができる工夫の仕方とご紹介します。

シートアレンジのパターン3種類を使い分けれる!

シエンタの後席スペースを乗車人数や荷物の積載量によって3種類のシートアレンジができます。

シートの倒し方によって作り出せる空間の利用の仕方が変わりますので、用途によって使い方をわけるとよいでしょう。

車中泊の快適さもシートの倒し方によって変わってきますので、お出かけ前に車中泊仕方を想定してシートアレンジをするようにしましょう。

ノーマルモード

通常の5人乗りのパターンが「ノーマルモード」です。

多くの荷物を積まない場合に、シートを倒さないこのシートアレンジ方法で十分でしょう。

あまりアウトドアに関心がない人にとってはノーマルモードで使用することがほとんどかと思います。

車中泊をする場合にはノーマルモードでは最低限の快適さしか求めることはできません。

2列目シートに横になって寝ることもできますが、寝返りでフットスペースに落ちてしまう危険性もあります。

前方シートを最大限後ろに倒してもフラットにはなりませんので、夜行バスなどに慣れている人はノーマルモードで車中泊でも問題ないでしょう。

ハーフラゲッジモード

左右どちらかのシートを後ろに倒すシートアレンジパターンが「ハーフラゲッジモード」です。

写真のサーフボードのような、長いものを積載し3人で乗車する場合にはこのパターンになるでしょう。

シートを倒している側には上に空間が生まれますので、サーフボードのようなフラットな積載物を一番下に置いてその上に荷物を積むといった使い方もできます。

もちろん左右シートが独立してますので、好きな方のシートを倒すことができます。

助手席に乗る人がシートを倒して寝たい場合などを想定して、運転席側の右側2列目シートを倒すハーフラゲッジモードでの使用が良いかもしれませんね。

車中泊をする場合ですが、シートを倒した側に積んでいた荷物を外に出せるのであれば外に出して、フラットな状態で体を横にして寝ることができます。

その場合は、万が一に備えて外に出している荷物の盗難に注意しなければなりません。

やはり横になって寝たほうが熟睡しやすいし自然な寝る態勢ですので、寝る際には荷物の置き方を工夫して、少しでも広い空間で寝れるように工夫することが大切です。

お出かけ前にそういったことも想定しておきましょう。

フラットラゲッジモード

左右の2列目シートを両方とも後ろに倒して利用するのが「フラットラゲッジモード」です。

大量の荷物を積載する場合や、写真のような自転車などの長い積載物を積む場合に使用するシートアレンジパターンです。

フラットラゲッジモードだと2人で乗車するのが通常だと思いますが、荷物を左右のどちらかに固めて積載して、3人目が横になって乗車するパターンもあります。

その場合は荷物が人に向かって倒れてこないように、あまり高く荷物を積み過ぎないことにも注意しないといけませんね。

車中泊する場合ですが、ハーフラゲッジモードと同様に、積載していた荷物を外に出したり、積み方によっては1人、もしくは2人で横になって寝ることもできます。

フラットラゲッジモードは、シエンタの車内空間を一番広く使うことができますので、3種類のパターンの中では一番車中泊しやすいシートアレンジパターンでしょう。

ラゲージサイズを変えてより広い空間を生み出せる!

シエンタは後部のラゲージスペースの高さを変えることができますので、車中泊をする場合とそうでない場合とで使い分けるとよいでしょう。

ラゲージサイズは「ローデッキ状態」と「ハイデッキ状態」の2つのパターンがあります。

ローデッキ状態

車中泊は考えていないけど、少しでも多くの荷物を積んでお出かけしたい場合には「ローデッキ状態」がよいでしょう。

荷室高が1,070mmありますので、背の高い荷物を積んだり、段重ねにして多くの荷物を積むことができます。

なお車中泊する場合でも、前方シートを倒して寝れるだけで十分という場合や、2列めシートに横になって寝る場合でもローデッキ状態で大丈夫です。

車内のラゲッジスペースに少しでも多くの荷物を積んだままで車中泊する場合にはローデッキ状態での使用になります。

アウトドアなどを考えていなくて、なおかつ多くの荷物を積載することもない場合にはローデッキ状態のままでも問題ありません。

ハイデッキ状態

ラゲッジスペースをフルフラット状態にするのが「ハイデッキ状態」です。

荷室高は985mmを低くなりますが、ラゲッジスペースがフルフラットですので、横になって寝る車中泊の場合に快適性が向上します。

地面から荷室フロアまでの高さがローデッキ状態に比べて80mm高いので、ラゲッジスペースに乗り込む際には足を踏み外したりしないように注意しましょう。

ただし、荷室幅は1,260mmですので、横になれるとはいえ完全に体を伸ばしきった状態で寝るのはむずかしいでしょう。

車中泊を考えている場合には、先に述べたシートアレンジパターンのハーフラゲッジモード、フラットラゲッジモードと合わせて考えるようにしましょう。

なぜ2列シート仕様車をシエンタのラインナップに加えたのか?

シエンタはマイナーチェンジモデルが発売される前のモデルで2列シート仕様車はありませんでした。

今回のマイナーチェンジでなぜ2列シート仕様車が出てきたのでしょうか?

ひとつ考えられる理由が、シエンタのライバル車であるホンダのフリードがすでに3列シート仕様と2列シート仕様の両方がラインナップされていたことです。

ミニバンというカテゴリーの分野でシエンタとフリードはよく比較され、両者はライバル関係にあると言えます。

シエンタもフリードも総合的に優れたミニバンであると言えますが、2列シート仕様車の存在の有無がユーザーの購入を左右することがあると判断して、シエンタに2列シート仕様車を加えたのでしょう。

長くトヨタ車に乗っているユーザー、もしくは長くシエンタに乗っているユーザーからの要望もあったのかもしれませんね。

いずれにせよ、シエンタの車内空間の使い方ということにおいて、マイナーチェンジモデルで2列シート仕様車を加えたことはプラスであると言えそうです。

シエンタのマイナーチェンジモデルでの車中泊まとめ

シエンタのマイナーチェンジによって新たに誕生した「2列シート仕様車」。

車中泊を考えている人や多くの荷物を積んでお出かけすることが多いユーザーにとって、シエンタの2列シート仕様車の登場は選択肢が増えてより良いことだと言えるでしょう。

ただし、車の使用方法やどの状態で一番快適に車中泊を行うことができるのかは人それぞれですし、荷物の積載量によってもパターンは変わってきます。

ここで紹介したシートアレンジパターンとラゲッジスペースのパターンを参考にして、快適さを追求していただけると幸いです。

 

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この記事を書いた人

ひらまさ
大阪府に住むアラフォーサラリーマン。
両親と平和に暮らす独身貴族。
趣味は「神社仏閣巡り」。
苦手なものは「ジェットコースター」。