ヴォクシー、ノアの兄弟車種として、2014年に発売され、高い人気を誇るのが、エスクァイアです。
そんなエスクァイアに2017年7月にリコールが発表されました。リコール内容はどんなものなのか、
詳しい内容を見ていきます。
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トヨタエスクァイアの不具合報告はどんな感じ?
エスクァイアユーザーの口コミを見ると、いくつか、不具合が報告されています。
詳しく説明します。
ハイブリッドシステムの不具合
引用URL https://toyota.jp/esquire
エスクァイアにはプリウスのハイブリッドシステムを移植したものが使われています。
プリウスやアクアなど他のトヨタのハイブリッドモデルと同じようなトラブルが出ている様です。
よく起こる不具合としては、バッテリートラブルとインバータートラブルがあります。
バッテリートラブルに関しては、充電式電池のメモリー効果によって、
完全に充電できなくなる、もしくは限界まで電気を使えなくなるといった症状が出ます。
メモリー効果を詳しく説明すると、電池容量が十分に残った状態で、つぎ足し充電を何度もくり返すことで、
電池が短時間の使用を記憶します。そのため、次に使用した時、電池容量が十分にあるにもかかわらず、
電池電圧が低めになる現象です。
この症状が出ると、ハイブリッドシステムにもかかわらず、頻繁にエンジンが起動して無駄なガソリンを
使うことになります。そうなると、当然燃費が悪くなり、ハイブリッドモデルのメリットが薄くなります。
インバーターのトラブルは、直流から交流に変換する際に出る熱が異常に高くなり、それによってシステムが
破壊されてしまうのを防ぐために、セーフモードにいれてこれ以上無理をさせないようにします。
インバーターについても説明します。
インバーターは直流を交流に替える装置です。電気自動車はバッテリーに電気を充電しますが、
バッテリーに蓄えられ、放電されるのは直流電流です。
しかし、モーターは、電圧などを制御しやすく、メンテナンスも少なくて済む交流用のモーターを回します。
車を動かす時は、バッテリーに蓄えられた直流電流をインバーターを通して交流電流に変換し、モーターを動かしているのです。
安全装置の不具合
引用URL https://toyota.jp/esquire
エスクァイアには安全装備としてToyota Safety Sense Cというシステムが搭載されています。
このToyota Safety Sense Cで起こるトラブルとしては、突然のアラームの鳴動し、警告灯が点灯する、
という不具合が報告されています。
トヨタエスクァイアのリコールの情報を知りたい!
次に、トヨタエスクァイアのリコール情報を確認します。
トヨタのリコール情報サイトによると、トヨタエスクァイアで報告されている
リコールは、「無段変速機トルクコンバータの修理」と言う内容です。
内容に書かれているものとしては、
「無段変速機(CVT)のトルクコンバータにおいて、製造ばらつきにより、ロックアップクラッチの構成部品の一部
に強度が不足しているものがあります。そのため、頻繁に加減速を繰り返すと当該クラッチが作動しなくなり、
警告灯が点灯しフェールセーフ走行となる場合があります。」
というものです。
引用URL https://toyota.jp/esquire
これだけ読んでも、よくわからないので、単語を細かく説明します。
無段変速機(CVT)とは、連続的に変速することができるトランスミッションの事です。
CVTはいわゆるマニュアル車やオートマ車の様に歯車の組み合わせを変えて変速するのでははなく、
自由に径を変えることのできる滑車と、それにかけられたチェーンを用いています。
スピードに応じてギアチェンジすることが無いので、エンジンの動力を最適にコントロールできて燃費がよくなります。
トルクコンバータは、中心に穴が空いているドーナツのよういな形状をしています。
オイルで満たされたドーナツ状の容器の中に、2枚の羽根が入っていて、
一方はエンジン、もう一方はミッションに繋がっています。中に入っているオイルによって動力を伝えています。
ロックアップクラッチは、エンジンからの回転を、トルクコンバーターを介さずに、
直接クラッチを通じてギヤに導く仕組みです。どのような場合に作動するかというと、一般的には低速時でのみ働きます。
フェ-ルセーフ走行については、フェールセーフ、という言葉を説明します。
フェールセーフとは、機械やシステムにおいて、故障やトラブルが発生したときに、
致命的なトラブル・事故が発生しないように設計する事です。
車の場合でいうと、安全に走行させる為に、停止したり、機能を制限することです。
引用URL https://toyota.jp/esquire
簡単に言ってしまうと、部品の強度が足りない為、故障し、
車が止まってしまう可能性があるという事でしょうか。
トヨタエスクァイアの不具合とリコール対応状況まとめ
引用URL https://toyota.jp/esquire
上記のような不具合やリコールがありますが、保証はどうなっているのか、
確認してみます。
一般保証
まずは、一般保証です。
これは、新車から3年間または、走行距離60,000キロまでの車が対象です。
対象は、エアコンやトヨタ純正ナビなどの電装部品を含め、ほとんどの部品が保証対象です。
ただ、消耗部品やオイル、特別保証部品などについては対象外です。
保証期間内で保証の条件に当てはまる場合には無料で保証修理を受けられるとの事です。
特別保証
特別保証は、新車から5年間または走行距離100,000キロまでの車が対象です。
エンジン機構やステアリング機構、乗員保護装置など、クルマの走行や安全に関わる重要な部品についてが対象です。
保証期間内で保証の条件に当てはまる場合には無料で保証修理を受けられるとの事です。
対象は、以下の通りです。
引用URL https://toyota.jp/esquire
①エンジン機構
- シリンダーヘッド
- シリンダーブロック
- パルプ機構
- クランクシャフト
- ピストン
- コネクティングロッド
- フライホイール
- ターボチャージャー
- 燃料装置
- 冷却装置
- 潤滑装置
- 充電装置
- 始動装置(エキゾーストパイプ、マフラーを除く)
②動力伝達機構
- クラッチカバー
- トルクコンバーター
- マニュアルトランスミッション
- オートマチックトランスミッション
- トランスアクスル
- プロペラシャフト
- ユニバーサルジョイント
- ドライブシャフト
- ディファレンシャルキャリヤ(クラッチディスクを除く)
- FCVトランスアクスル(モータ付)
③ステアリング機構
- ステアリングホイール
- メインシャフト
- コラムチューブ
- ギヤボックス
- ステアリングリンク機構
- パワーステアリング部品(ステアリングホイールパッド、ステアリングコラムハウジング、ホーンボタンを除く)
④前後アクスル機構
- サスペンションアーム
- ストラットバー
- スタビライザー
- スプリング
- ショックアブソーバー
- ステアリングナックル
- ボールジョイント
- アクスルシャフト
- アクスルハブ
- アクスルハウジング
⑤電子制御機構
- エンジンコントロールコンピュータ
- ABS/TRC/VSCコンピュータ
- 4WSコンピュータ
- サスペンションコントロールコンピュータ
- ICレギュレーター
- イグナイター(エアコンディショナーコントロール、マルチディスプレイ、テレホンコンピュータを除く)
- パワーステアリングコントロールコンピュータ
⑥ブレーキ機構
- マスターシリンダー
- ディスクブレーキキャリパー
- ブレーキブースター
- パーキングブレーキ
- ABS/TRC/VSCシステム
⑦排出ガス浄化機構
- エアスイッチングバルブ
- EGRバルブ
- 触媒コンバーター
⑧乗員保護装置
- シートベルト
- SRSエアバッグ
⑨ハイブリッド機構(ハイブリッド車の場合)
- ハイブリッドトランスアクスル
- スタータージェネレーター
- メインバッテリー(駆動用電池)
- インバーター
- DC-DCコンバーター
- ハイブリッドコントロールコンピュータ
- バッテリーコンピュータ
- 冷却装置
⑩燃料電池機構
- FCスタック(燃料電池)
- 水素タンク
- 水素タンクバルブ
- 水素レギュレーター
- 水素配管
- 水素ポンプ
- 水素インジェクタ
- エアコンプレッサー
- 冷却装置
- FC昇圧コンバーター
- パワーコントロールユニット
- FCコントロールコンピュータ
- 駆動用電池
以上です。
そして、リコールになると、無償修理となります。
もちろん、車が故障しないに越した事はありまが、これだけの保証が付いていれば、
安心して購入することができます。
→トヨタエスクァイアの不具合やリコールについてはこちらもチェック!